スマホ・電気・ガス・保険の見直しで実現!初心者サラリーマンのための月1万円節約ガイド
毎月のスマホ料金や光熱費、保険料が家計を圧迫していませんか?実は、スマートフォンを格安SIMに変え、電気・ガスをお得な新プランに乗り換え、生命保険を見直すだけで、月々の固定費を合計1万円以上節約できる可能性があります。今回は初心者の一般サラリーマン向けに、各項目のビフォーアフター比較や専門用語のやさしい解説、メリット・デメリット、変更手続きの手順や必要書類、注意点、さらに実際に使える主なサービス例を網羅的に紹介します。最後に、全体で月1万円程度のコスト削減になるシミュレーション例も示します。それでは、固定費見直しによる節約のポイントを一つずつ見ていきましょう。
スマホ代の見直し:大手キャリアから格安SIMへ
格安SIM・MVNOとは?初心者にもわかる基礎知識
格安SIMとは、簡単に言えばドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアよりも安い価格で通信サービスを提供している通信事業者のことです。歴史的には、格安SIMを提供する事業者はMVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれてきました。MVNOとは、大手キャリア(MNO)の通信回線を借り受けてサービスを行う事業者のことで、自社で回線網を持たない分コストを抑えられるため料金が安いのです。一方、大手3社は自社で回線設備を持つMNO(移動体通信事業者)で、MVNOに回線を貸し出す側です。要するに「格安SIM」は大手より安く使える携帯電話サービス全般を指す言葉で、特にMVNOによるサービスを指すことが多いと思ってください。近年では、大手キャリア自らが提供するオンライン専用の廉価プラン(ahamoやpovo、LINEMOなど)も登場し、これらは広い意味で「格安SIM」に含めて語られることもあります。
ビフォーアフター比較:大手キャリア vs 格安SIM
料金面での違いは歴然です。大手キャリアの従来プランでは1人あたり月額7,000~9,000円が当たり前でしたが、格安SIMに乗り換えれば月1,000~3,000円程度が相場になります。毎月5,000円以上の差が出る計算で、これは一年で6万円以上の節約に相当します。料金以外にもビフォーアフターの違いを整理してみましょう。
- 料金: 大手キャリアでは高額な定額プランが多いですが、格安SIMではシンプルで安価なプランが中心です。ドコモのahamoなら20GBで月2,970円、auのpovo2.0なら必要なデータ量をトッピングする形式で柔軟に利用できます。スマホ代だけで月5千円以上安くなることも珍しくありません。
- 通信品質: 大手キャリアは自社回線のため通信速度やエリアの面で安心感があります。格安SIM(MVNO)は回線が混雑する時間帯に速度が遅くなる傾向がありましたが、最近は品質も安定してきています。
- サポート体制: 大手は店舗での手厚いサポートが魅力ですが、格安SIMはオンライン受付が基本です。その分コストを削減し料金の安さに繋げていますが、自分で初期設定を行う必要があります。
- 通話・サービス: 格安SIMでは専用通話アプリで通話料を抑える工夫が必要です。またキャリアメール(@docomo.ne.jp等)が使えなくなる点もありますが、Gmailなどで代替できます。
メリット・デメリットまとめ(スマホ)
メリット
最大のメリットはスマホ料金を大幅に節約できることです。年間で数万円単位の節約になります。また、オンラインで手軽に契約でき、プランもシンプルで分かりやすいです。
デメリット
原則として店舗サポートがないため、自分で申し込みや初期設定を行う必要があります。またMVNOの場合、時間帯によっては通信速度が低下する可能性があります。
変更手続きの手順・必要書類・注意点(スマホ)
格安SIMへの乗り換え手続きは、ネットで簡単に完了します。 [1, 2, 3] 一般的な手順は以下のとおりです。
- 現在の契約状況を確認: 料金プラン、契約期間、違約金の有無などを確認します。スマホ本体を分割払い中の場合、解約後も残債の支払いは続きます。 [2]
- 端末のSIMロックを確認・解除: お使いのスマホが他社のSIMカードで使えるか確認し、必要であればSIMロックを解除します。
- MNP予約番号の取得: 今の電話番号を引き継ぐには、現在のキャリアからMNP予約番号(有効期間15日)を発行してもらいます。 [4]
- 乗り換え先の格安SIMを選んで申し込む: 自分に合った事業者・プランを選び、公式サイトから申し込みます。本人確認書類(運転免許証など)と支払い用のクレジットカードが必要です。 [2]
- 初期設定と開通手続き: SIMカードが届いたら、スマホに挿入してAPN設定(通信設定)を行い、開通手続きをすれば乗り換え完了です。 [5]
注意点: 回線切替時に一時的に電話が使えない時間が生じます。また、キャリアメールが使えなくなるため、事前に連絡先へ新しいメールアドレスを知らせておきましょう。 [1]
主な格安SIMサービスの例
- ahamo(アハモ): NTTドコモが提供。20GB+5分かけ放題で税込2,970円。ドコモ回線の品質で安心です。
- povo 2.0(ポヴォ): au(KDDI)が提供。基本料金0円で、データ量を都度購入(トッピング)するユニークなプランです。
- LINEMO(ラインモ): ソフトバンクが提供。LINEのデータ通信量がカウントされないのが特徴です。
- 楽天モバイル: 楽天グループが提供。データ使用量に応じた段階制料金で、最大でも3,278円(税込)で無制限です。
- UQモバイル / ワイモバイル: それぞれau・ソフトバンクのサブブランド。店舗サポートが受けられる安心感があります。
電気・ガス代の見直し:従来の大手から新しい料金プランへ
電気料金の見直し(新電力への乗り換え)
2016年4月の電力自由化により、一般家庭でも従来の地域電力会社(東京電力など)以外の「新電力」会社を自由に選べるようになりました。 [6, 9] 新電力は独自の料金プランやサービスで競争しており、乗り換えることで電気代を節約できる可能性があります。 [8, 10]
ビフォーアフター比較:大手電力会社 vs 新電力プラン
新電力では、基本料金が0円のプランや、携帯電話とのセット割引、ポイント還元など、様々な特典が用意されています。 [9] これにより、月々数千円、年間で数万円の電気代削減も可能です。
新電力に乗り換えるメリット・デメリット
メリットは、電気代が安くなる可能性が高いことと、自分のライフスタイルに合ったプランを選べることです。 [8] デメリットとしては、プランによっては解約時に違約金が発生する場合があることや、燃料価格高騰時に料金が不安定になるリスクもゼロではない点が挙げられます。
電力会社乗り換えの手順・必要な情報
乗り換えはネットや電話で簡単に申し込めます。工事も基本的に不要です。
- 現在の電気の検針票を用意し、「供給地点特定番号(22桁)」を確認します。 [14]
- 電力比較サイトなどで新しい電力会社・プランを選びます。
- 選んだ会社の公式サイトから、供給地点特定番号などを入力して申し込みます。現在の電力会社の解約手続きは不要です。
- 次回検針日から自動的に新しい電力会社の供給に切り替わります。
ガス料金の見直し(都市ガスの乗り換え)
都市ガスも2017年4月に小売自由化され、ガス会社を自由に選べるようになりました。 [7, 15, 16] これにより、電気とガスを同じ会社にまとめてセット割引を受けられるケースも増えています。 [15, 18]
ビフォーアフター比較:大手ガス会社 vs 新規ガスプラン
新規参入のガス会社は、既存の大手ガス会社より割安な料金設定や、電気とのセット割引を提供していることが多いです。月数百円から千円程度の節約が期待できます。
ガス会社乗り換えのメリット・デメリット
メリットはガス代を安くできる可能性があること、請求が一本化され管理が楽になることなどです。 [18] デメリットとしては、選択肢が都市部に集中しがちで、地方では乗り換え先が少ない場合があります。 [11] また、賃貸物件の場合は大家さんや管理会社への確認が必要です。
ガス会社乗り換え手続き・必要なもの
手続きは電気とほぼ同じです。ガスの検針票に記載の「供給地点特定番号(ガス版)」を用意し、新しいガス会社のWebサイトなどから申し込みます。 [18] 工事は不要で、現在使用しているガス会社への解約連絡も不要です。 [18]
生命保険の見直し:高額な保障から必要最小限の保障へ
掛け捨て保険 vs 貯蓄型保険:用語をやさしく解説
掛け捨て保険は、貯蓄性がない代わりに保険料が安いのが特徴です。 [12] 一定期間の死亡保障などを得るための純粋な保険です。一方、貯蓄型保険は、解約時や満期時にお金が戻ってくるタイプで、その分保険料は割高になります。家計の固定費を削減するには、高額な貯蓄型保険から、必要な保障だけを備えた割安な掛け捨て保険への見直しが有効です。
ビフォーアフター比較:保険料の高いプラン vs 必要最小限のプラン
保険の見直しによって、月々の保険料が1万円以上安くなるケースも珍しくありません。例えば、独身で扶養家族がいないなら大きな死亡保障は不要ですし、お子さんがいる家庭でも公的遺族年金などを考慮し、不足分だけを民間の掛け捨て保険で補うという考え方が合理的です。
生命保険見直しのメリット・デメリット
メリット
最大のメリットは、家計の固定費負担が大幅に軽くなることです。 [24] また、ライフステージの変化に合わせて保障内容を最適化できます。新しい保険商品の方が、保障内容が充実していたり、保険料が安くなっていることもあります。 [17]
デメリット
貯蓄型保険を途中で解約すると、支払った保険料より戻ってくるお金が少なくなる(元本割れ)ことが多いです。 [13] また、健康状態によっては新しい保険に加入できないリスクがあるため、新しい保険の契約が成立してから古い保険を解約するのが鉄則です。
見直し・乗り換えの手順と必要書類
- 現在加入しているすべての保険証券を用意し、保障内容、保険料などを一覧にします。
- 自分や家族に本当に必要な保障額(必要保障額)を計算します。
- 必要保障額を満たす、より保険料の安い保険商品を探します。ネット生保などが選択肢になります。 [19, 21, 22]
- 加入したい保険に申し込み、契約が成立したことを確認します。
- 新しい保険の保障が開始されたら、不要になった古い保険を解約します。
節約効果シミュレーション:固定費見直しでこれだけおトク!
ここまで紹介したスマホ・電気・ガス・保険の見直しをすべて実行した場合、どのくらい節約できるのかシミュレーションしてみましょう。
固定費見直しによる節約例まとめ(月額)
項目 | 見直し前(例) | 見直し後(例) | 節約額(月額) |
---|---|---|---|
スマホ代 | 8,000円 | 2,970円 | ▲ 5,030円 |
電気代 | 7,000円 | 6,000円 | ▲ 1,000円 |
ガス代 | 4,000円 | 3,500円 | ▲ 500円 |
生命保険料 | 10,000円 | 4,000円 | ▲ 6,000円 |
合計節約額 | 約 12,530円 |
以上を合計すると、毎月約12,500円もの節約になります。年間では15万円にも達し、大きなインパクトです。固定費は一度見直せばその効果が毎月継続して積み重なる点が最大の魅力です。 [23, 25] 最初の手続きは少し手間がかかりますが、一度実行すれば翌月以降は何もしなくても節約効果が続きます。本記事を参考に、できるところから固定費の削減に取り組んでみてください。